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この恋は、特別(ふつう)

第10章 日常という、非日常

翔side

藤「マスクした?」

翔「ん。」

藤「帽子。」

翔「わーかった。」

藤「これで見つかんないね!」


とりあえず、タクシーで帰るから、そこまで歩くことに。

あいつは、俺のことがばれないようにめっちゃキョロキョロしてるけど。

ぎゃくに、ばれそう(笑)

藤「何が面白いの?(笑)」

翔「いや。キョロキョロしてて、可愛い。」

藤「、、飲みすぎ。恥ずい。」

翔「そう?ってか、藤花飲んでたけど大丈夫?」

藤「あ、私なら、大丈夫。三杯目からノンアルコールですから。」

翔「あったま良い~。」

こそこそと、タクシーにのり、家に付いた。

外にタクシーを待たせて、

玄関まで送る。

藤「明日、仕事あるんだよね。」

翔「あ、わりぃ。」

藤「何言ってるの。今日会えただけで良いんだから。」

翔「とか、言って、寂しいでしょ?」

藤「…どして?」

翔「だって、泣きそうじゃん。」

藤「…もう、やっぱお見通しだね。」

翔「またすぐ会えるよ。」

藤「うん。じゃあね。」

顔を手で引き寄せて、軽くキスする。

翔「…絶対、電話する。」

君は、急な言葉に少しびっくりして少し目を開いてたけど、

それが、笑顔に変わったときには、

さっきより長い口づけを交わしていた。

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