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ねぇ、麻弘…

第3章 こんなの…ないよ…

私はそっと受話器を置いた。

麻弘の意識が戻らなかった? 電話でそう言っていたように聞こえた。

私の聞き間違いならいいのに。

私は、その場に泣き崩れる。

「ひっく…ひっく…、麻弘が…嘘だ……」

そんなの、嘘だ……。

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