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ねぇ、麻弘…

第4章 夢であって欲しかった

こんな時なのに、あれこれと叔母さんは動いている。

これから無言で帰宅してくる麻弘のために…。

「幸恵、お腹すいてない?」

「今は全然…」

正直、私は食べる気力さえ残ってない。

「ちょっとお母さん…。食べられる状況じゃないって。麻弘が亡くなったんだよ?」

いとこの有未(ゆうみ)さんは、私の気持ちを察してくれた。

「そうだぞ。それに、枕花にしても、真奈美さんたちが戻ってきてからでも間に合うよ。あとは、ここの家の人がするんだから」

伯父さんは、ソファに胡座かいて座っている。

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