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ねぇ、麻弘…

第7章 別れのその後

後から麻弘の友人たちが、家にお参りに来てくれた時の話。


彼らは、銭函の海岸に行ったあの日は、最初は浅瀬でふざけあっていた。

お昼食べてから、麻弘はぴょんぴょん飛び跳ねるように、海の浅い所だけを探して歩いていた。

そしたら、沖の方からちょっと大きな波が来たから、友人の1人が、そろそろ戻ろうと、麻弘に声をかけたんだそうだ。



「大丈夫だって、泳げるから」

「川村、無茶すんなよ?」

彼らも、ちょっと大きな波が来たからと言っても、波に飲まれないだろうと思っていたし、何より麻弘が、波にさらわれる真似しないと安心していた。

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