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ねぇ、麻弘…

第7章 別れのその後

そんな時だった。

「川村、危ないっ!」

バシャバシャと波をかき分けるように、麻弘に向かって走った。

そして、腕を掴んだまでは良かった。

「くそっ。波が強いぜ! お前も反対側から掴め!」

とにかく、麻弘が流されないように必死だった。

だが、水上バイクで作られた波の大きさは、あっという間に、彼らも飲み込もうとしていた。

みんな死ぬ…。

バランスを崩した時…。

麻弘は沖まで流された。

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