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ねぇ、麻弘…

第7章 別れのその後

医者が処置を施したのに関わらず浮かない顔をして、処置室から出てきた。

御愁傷様でした……。

これが告げられた言葉だった。


銭函の海で、ほんの数十分沖に流されて、それでも奇跡的に助け出された筈なのに、麻弘は永遠に帰る事はなかった。


この話は、お参りに来た麻弘の友人たちから後日談として聞かされた内容だ。

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