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ねぇ、麻弘…

第1章 思い出

あ…、見つけた。

いや、正確にはワゴン車の隙間に、ソリごと入っていた。

麻弘は、ソリの上で、前屈体操するようなかっこうで、体を折り曲げていた。

「麻弘、今助けるからね!」

「ねぇちゃん…」

顔を上げれない辛い体制。

「そのまま、少し下がってきて」

私に言われるまま、麻弘は、ゆっくり下がっている。

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