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ねぇ、麻弘…

第8章 麻弘から皆に別れの挨拶

これも後日談となる。


麻弘の一つ上の従兄弟が、亡くなったと思われる場所に、花を供えに来た時、不思議な体験をしたと言う。


砂浜に、線香の代わりにタバコを置いて、花を供えた時だった。

背後に人影があったから振り返っても誰もおらず、線香の代わりに置いたタバコから、煙が出ていた。

別に従兄弟がタバコに火をつけたわけでもないのに…。

もしかしたら、お別れに来たんだと思うようにし、自分の隣の人影に手を振り、従兄弟は帰った。

別に麻弘がその場に居たとしても怖いというよりは、来てくれたんだという気持ちが強かったんだと、従兄弟は言っていた。

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