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ねぇ、麻弘…

第8章 麻弘から皆に別れの挨拶

よくある話かわからないけど、麻弘の友人は、夜中2時頃、消していた筈のテレビがついて、ザザーというノイズと、灰色の画面が現れた。

それが、亡くなったその日の出来事だった。


父方の私の同い年の従姉妹は、麻弘が海で溺れた時間帯に、たまたま海で友人と遊んでいて、左手首につけていた、念珠の糸がプツンと切れたと言っていた。

まるで、麻弘が自分の最期を知らせるかのようだ。

良く誰かが亡くなる前に、虫の知らせというのがあると聞いた事がある。

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