5つの恋のカタチ
第5章 恋人より、家族より、仲間じゃないか?
紫「……………………え?」
何?
今、
なんて…?
駿「お前が今日、あいつに会うって聞いて無性にイライラした。もし…、ヨリ戻ったりしたらどうしようって…」
駿くんらしくない赤い顔
あたしはなにがなんだか分かんなくて、
ただ黙って駿くんの話を聞く
駿「…ごめん…、もっと早く…、来てればよかった…、!え」
あたしは駿くんの話の途中で駿くんに飛び付いた。
紫「ほんとだよ!馬鹿!気づくの遅すぎ!あたし…、ずっと……!ずっと待ってたんだから……!」
この日をずっと待ってた。
駿「…………うるせぇ…。馬鹿…。言っただろうが。『俺は女見る目はある』って…」
人目なんて気にしないであたしたちは抱き締めあった。
紫「…うん……!」
嬉しくって、嬉しくって、
暖かくて。
涙がこぼれた。
気づくと、
周りから拍手の嵐。
少し照れくさかったけどあたしたちは頭を下げてファミレスを出た。
ーーーーー
紫「駿くんー!デートしよー!」
駿「うるせぇ!俺は仕事中だぞ!」
「あら、別にいいわよ?そういうことなら。やることないし」
紫「うわーい!!行こ!駿くん!」
駿「だぁー!もう好きにしやがれ!」
いつまでもいつまでも
あたしの恋人でいてね。
―F i n *