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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第8章 改名

でも……


「そこまでしてもらうのは悪いよ!」



さすがにそこまで甘えるわけには…。


私は顔の前で両手をブンブン振ってみせる。



「何で?」


へ?!

な、何でって…。

だって、慰めて貰って起きながらなんだけど…



「…昨日逢ったばかりの人にそこまで頼むのはちょっと…」



しっかり服を濡らすまで慰めて貰って起きながら言うようなセリフじゃないかもだけど…。


よくよく考えたら、今何でこうして彼と一緒に居るのかも不思議なくらい。


昨日、駐輪場から降って来た人で名前は重盛光。


それくらいしか知らない人に別れの現場まで付き合って貰うわけには…


そう思って彼の申し出を躊躇する私の目の前で彼は思いっきり深い溜息を1発。暴言1発。




「ハァ~。正真正銘のバカだな」






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