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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

お店のチャイムで自動ドアの方を見ると、そこには光が居た。


相変わらずスラッと高い背にはジーンズが良く似合ってて、

黄色の細身のタータンチェック柄を着た光は今日は黒縁メガネ。

それがまた嫌味なほど似合ってる。



ただ、



「あんま見んな。キモイ」


「はっ!??」



口の悪さが見事に全て台無しにしてるけどねっっ!!!



「ねぇ、ほんと、その口の悪さ何とかした方がいいと思うよ?」



溜息混じりに光にそういうと、光はフッと笑って



「大丈夫だよ」


「何が?」


「俺、心愛と違って顔も性格も頭もいいから。

口ぐらい悪くても問題ねーの。」



しれっと私を貶しつつ自分を褒めた。



……。


…どこが性格がいいんだか。






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