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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

光に呆れつつ時計を見るとジャスト17時。


「ちょっと着替えてくる!」


「んー。じゃぁ、俺あそこで待ってるわ」



そう言ってクイッと親指で差した先は本のコーナー。



「うん、分かった!」



私は周りに居た17時からの勤務の人に



「じゃぁ、お先ですっ!」



挨拶をして、スタッフルームへ。






制服から私服に着替えながら、拓ちゃんがふと脳裏に浮かんだ。


その瞬間、今まで平気だった心臓が激しく動悸し始める。





……私




今から拓ちゃんと別れるんだ……






私は少しだけ緊張からか震える手をギュッと握って。


光が待つ本のコーナーへ向かった。



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