テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

「何…?」



眼鏡の奥の、余り見る機会がないような優しい眼差しに胸が少しだけ跳ねる。


光は私の手をギュッと握る。




「話が終わった後。

どんなに泣こうが喚こうが騒ごうが暴れようが。

俺の服に鼻水や涙で濡らそうが、

心愛が気が済むまで俺が一緒に居てやるから。」



「光……」



「だから、しっかり自分の想い。
ぶつけて来い!」




言い終わると同時に繋いでた手は離され。



そして。




ドンッ!と背中を押され、私は拓ちゃんの部屋の真ん前。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ