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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

もはや、バクバクなんだかドキドキなんだかドクンドクンなんだか…



どんな擬音が当て嵌まるのか分からない鼓動に押し潰されそうになりながら降りたエレベーターから拓ちゃんの部屋まで数メートルの廊下をゆっくり歩く。



光も。




私の歩幅に今だけは“ノロマ”なんて毒吐く事なく合わせてくれてゆっくり隣りを歩く。



あと2メートル…



あと1メートル…




拓ちゃんの部屋までの距離を心の中でカウントダウン。




残り、あと3歩程度に差し掛かった時。


光は足を止めて




「心愛」




優しい声と優しい眼差しで私の名前を呼んだ。






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