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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第10章 自暴自棄

――少しの間が空いて。



「いいよ」




光は私を抱き締める腕に力を入れて、きつくギュッと抱き締める。




「いくらでも抱き締めてやる」




光は優しい声で耳元で囁く。




きっと…。



私の言ってる意味を光は理解してるハズ。


“抱いて”


の意味を……。


だけど光は敢えて私を抱き締める。

キツく…

優しく…

包み込むように私を抱き締める。




――だけど。




それが今の私には、ただただ、もどかしくて…

余計惨めな思いにさせていく…。






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