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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第10章 自暴自棄

私は……


抱き締めて欲しいなんて私は一言も言ってない…っ!




「違うっ!!抱いてって言ってんのっっ!!」




拓ちゃんも光も…



何で…私じゃダメなの…・?!





光の腕の中で泣きながら声を荒げる私の肩を光はそっと掴んで、身体を引き離し



「心愛」




涙で濡れる私の顔を覗き込んだ。


そして、ゆっくりと






「俺は、心愛を抱かないよ」






私の目を見つめて言った。




その瞬間、カァーッと頭に血が登っていくのが分かった。






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