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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第11章 想い出

「ん?どした?」


「う、ううん!帰ろ?!」



変にドギマギする心臓を抑えながら、光と一緒に私の家へと歩き出した。




……あの横顔……どっか…で……







―――――――――・・
―――――――・・
――――――・・



「拓ぅー!どしたのー?エレベーター来たよー?」


「あー、直ぐ行くー♪」


「“拓ちゃん”早くぅー!」


は?


「お前が俺の事“拓ちゃん”なんて呼ぶなっ!!!」


「……え?」


「あ、ごめん!何でもない!ごめんね?

でも、“拓ちゃん”は止めてね?」


取り繕った作り笑いを浮かべて女の機嫌の機嫌取り。

軽くキスしてやれば、ほら



「もう!ビックリしたぁー!」



すっかりさっきの事なんて忘れてる。

こんな奴に“拓ちゃん”なんて呼んで欲しくない。



だって…



“拓ちゃん”って呼んでいい女は、この世でたった1人だけなんだから……。


他の男と一緒に居る心愛を見た瞬間、激しい嫉妬を覚えた。




…心愛に触れたい………













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