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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第12章 年上×年下

「ねぇ、どこ行くの?」


と聞けば



「煩い。黙ってついて来い。」



としか言わない光。



…まるで、女に有無を言わせない団塊世代の親父のような奴だな…。



なんて思いながら、黙って乗り込んだ電車。



朝のラッシュを避けた時間だからかな。

電車の中は意外にも空いてて、



「通路側と窓際、どっちがい?」


「あ…、窓際がいいかな」


「オッケ。じゃぁ奥行って?」


「あ、ありがとぉ……」




たまに、こうして優しくなる光に調子が狂う。






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