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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第12章 年上×年下

本当……。


こうして寝てると、本当に色白で綺麗な顔立ちで睫毛も長くて。

天使みたいに凄く綺麗なのに…。



綺麗なのに………!!




普段は毒舌で、人の事いつもバカ呼ばわりで、たまにセクハラ紛い発言するし鬼畜だし。


寝てる時が天使なら、起きてる時は絶対的にアレだな。


悪戯や素行が悪すぎて天から落とされた堕天使そのものだな。


口は災いの元だと言うけど、光を見てると本当にそうだなと思えてしまう。



気持ち良さそうに寝てる光を横目でチラリ。




……本当。


いつ、光と私は出逢ってたんだろう……


あれから、何度か記憶を辿ってみたけどやっぱり光には行きつかなくて。


でも…光の部屋で感じたあの横顔……


あの横顔を思い出すと、懐かしい風が心の中に吹き注ぐ。


と、同時に濃い靄がかかって何も見えなくなる。




思い出したい……




でも、記憶の糸はまだまだ深い底に落ちてる気がする……



手繰り寄せたその時、私には何が見えるんだろう……。










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