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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

拓ちゃんに確認したい言葉が喉の奥に引っ掛かって出て来ない。


拓ちゃんは「今日の心愛、変なの!」って、私からしたらどっちが変なのか良く分からないんだけど…・

拓ちゃんは眉を下げて



「まっいいや!ほら、行こう!」




え……っ




私の右手を、ごくごく当たり前のように

ごくごく自然にギュッと握った。



右手から伝う拓ちゃんの温もりは久々で…


久々なのに身体は拓ちゃんの温もりを、まだ、しっかりと覚えてて…

不覚にもドキッと心が反応。




――けど。




その、拓ちゃんの温もりも





突然、拓ちゃんと繋ぐ手をグイッと引っ張られ、






「悪いけど。


“俺の心愛”に触らないでくれます?」







―――――えっ…







一瞬で私から離れた。








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