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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

突然、私と拓ちゃんの繋ぐ手を裂くかのように引き離して

私と拓ちゃんの間に入るように、私の身体を自分の方へ引き寄せ

明らかに拓ちゃんに対する挑発的な態度で言葉を投げる人は



「……光?」



もう、とっくに帰ってると思ってた光で。


光は私に見向きもせず、拓ちゃんの方向をじっと険しい表情で向いたまま。


一方の拓ちゃんも


さっきまでの朗らかな優しい表情からは一転。


表情こそ険しくはないけど…



いつもの優しい眼差しはどこにもなくて

今の眼差しは…黒くて…鋭い。




そんな2人の無言の威圧さに思わずゾクリと鳥肌が立つ。





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