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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第13章 年上×年下 2

静かに、ゆっくり…

だけど自信に溢れる口調で拓ちゃんに返す光の言葉に、拓ちゃんも



「…ッ!!」



何も言えず黙り込んだ。



低く、冷たく、威圧的で。

時に荒々しい光と拓ちゃんの声が響き渡ってた空間は一気にシーンと静まり返り

遠くで犬の遠吠えが耳に伝う。


私も光の後ろで何も言わず、ただ俯く。



そんな沈黙を破るのはやっぱり光で。




「次、勝手にこいつに触ったら、

マジで容赦ねーから。」




今までで1番低い声で言い放ち、くるりと振り向いて




「泣き虫」




フッと目を細めて笑って、手を繋いでない逆の手で頬に触れ、そっと優しく涙を拭ってくれた。



そして、握ってた私の指から今度はしっかりと手を握って




「行くぞ」




拓ちゃんと真逆の方向へと歩き出した。





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