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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第14章 想い出の・・・・

口いっぱいに広がるミルクと紅茶葉の香りを感じながら、目の前に耀るオレンジの月を眺めてると



「なぁ」



光が私の方を見ずに声だけ向けた。

だから私も声だけ光に返す。



「んー?」


「静かだなぁー」


「プッ。そりゃぁ、さっきまでと比べたら静かだよね」



夜だし、公園内には寒いせいか私と光しか居ないもん。

そりゃ静かだよね。



光も、そりゃそうか!って言いながらクスクス笑う。



光も私も。



少しの間、大きく綺麗なオレンジ満月を堪能。



そんな月を眺めながら、ふと光が耳元で囁いた言葉を思い出した。




…そう言えば。



あの言葉……どういう意味だったんだろう……。






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