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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第14章 想い出の・・・・

彼女に背後から呼ばれて。

何事かと思って後ろに振り向くと彼女は




「君は優しいから!

絶対いい彼女が出来るよー!!

私が保障するっ!!!

じゃぁーねーーッッ!!」




輝く青空の下、すこぶる笑顔で立ち上がって俺に手を振ってそう言った。




―――さっきまで。


自分が彼氏に振られて肩を震わせてた癖に。


小さな体を丸めて泣いてた癖に。



何、めちゃくちゃ笑顔で

何、俺の事勝手に保障してくれちゃってんの……?



「俺の事心配してる場合じゃないっしょ。あんた」


「言うと思ったー!」


「フッ。あんた…バカだな」


「酷っ!!」


「じゃぁな」





俺は頬を膨らませてる彼女に後ろ手に振って、その場を離れた。






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