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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第15章 蘇る記憶と・・・・

「だけど、その後俺、父さんの仕事で日本を離れててさ。

その間もずっと気にしてた。

あの人、また心も声も全部押し殺しながら泣いてんのかなって。

懲りない人だから絶対恋愛してんだろうけどって。」



って、肩を竦め眉を下げながらゆっくりと話す光の言葉に

ただただ茫然としながら

ただただ心を震わせながら耳を傾ける私。


今だけは


周りの雑音なんて一切耳に伝わず、光の声しか耳に届かない。



「帰って来てから探したんだ。
もしかしたらあの公園に居るかなとか思って公園に行っても居なくて。

それでも必ず逢えるって信じてた。」



まぁ、勘みたいなモンだけど。ってフッと軽く光は笑った。


そして、また組んだ脚に頬杖付いて私の顔を覗き込むように見ながら



「そしたら、まさかの不倫!

いやぁ、こいつ変わってねぇーわ!って正直呆れながら笑ったよなー」



「~~~~ッ!!」




クククッと笑った。




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