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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第15章 蘇る記憶と・・・・

「そしたら案の定、前と変わってねぇの。
彼氏の前で笑って平気な顔しながら1人で静かに泣いてんの見てマジで堪らなくなった。

この人、世の中時間は流れてんのに本当に変わってないんだなって思う気持ちで妙に嬉しかったりしながら、

前の時より更に守ってやりたいって想いが強くなった。」


「でもさ、当の本人すっかり俺の事忘れてんだもんなー」



呆れたような

どこか淋しそうな表情を浮かべながら首を左右に振ってみせる光。



光の言葉を静かに聴きながら、蘇る記憶の1つ1つが走馬灯のように頭の中を駆け巡り胸がドクンドクンと脈打つ。





…あの“ココアの君”は光だったんだ……






“あんた、徳田心愛だろ?”



“あんたの事、なんだって知ってるよ”


“あんた、ほんとバカだな”






ようやく私の頭の中で1つに繋がった気がする。








……私と光の接点……。






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