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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第15章 蘇る記憶と・・・・

光の毒舌に何だかムカついて睨み付けると



「何だよ。俺は直ぐに気付いたのに全然気付かないあんたが悪いんだろーが」


拗ねたフリして口を尖らす光が、何だからしくなくて妙に可愛くも見えて


ムカついてるくせにキュンと胸が跳ねる。

キュンとしちゃったせいで私の中の光に対するムカつきは自然と消火。



…ズルい奴。




「光は良く私だって気付いたね?」



仮にも私も21歳。

高校生の時からは変わった。
(と思う)

化粧も覚えたし、お酒も覚えたし。

それなりにあれからも恋をした。
〈全部即振られたけど)



光がいい男に成長してたように私だって



「変わってたでしょ?」


ニコリと微笑して、どう?的な感じで言ってみたけど



「全然?だからすぐ気付いたんじゃん。」


「………。」




チーン。






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