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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第16章 放さない・離さない

「俺さぁ」



……?



「そんな、別に優男じゃないわけ」




え…?




「どうでもいい奴が泣いてようが、凹んでようが俺はどうでもいいわけ」




……え




「どうでもいい奴を抱き締めたり、キスしたりしないわけ」




分かる?って

安売りしねぇーんだわ、俺。ってふふっと笑って言う光。

そして、私の後頭部に当ててた手の力をフッと緩め、

私から少しだけ離れた。




けど




さっきまで私の後頭部に当てられてた光の右手は、私の左手を。

両手を掴んでた光の左手は私の右手をギュッと握る。




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