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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第16章 放さない・離さない

「あいつより俺んが、あんたの事知ってる。

あいつより俺んが、あんたの事見てた。

あいつより俺んが…」



「心愛を幸せにする自信がある」



静かに、だけど力強く光はそう言うと

抱き締める腕の力を加えて、ギュッと私を抱き締めた。




―――つい、ほんの数分前は。



私の鼓動が光に伝わるだけで、光の鼓動は全然伝わってこなかったから分からなかったけど…




「聴こえてる?」




トクントクントクントクントクン………




光の身体から伝って感じる光の鼓動は





「うん…聴こえた…」

「じゃぁ、バレたか」

「…うん。」





私と同じくらい、ドキドキしてた。




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