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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第17章 触れた想い

1度、その感情を知ってしまうと。

自分ではどうにも止められない。



「俺の事好き?」

「当たり前でしょ?大好きだよ?」

「俺のどこが好き?」

「顔!」

「ふっ。なんだよ、それ」

「だってぇー、ホントに好きなんだもん。
拓の顔」



そう言って俺の頬を撫でる小さな彼女の掌が愛しくて。

俺の事を好きだと言って

俺に寄り添うように縋る彼女が愛しくて




「あ……っ…拓……」




彼女の“全て”を俺のものにしたくて。

彼女に俺の全てを刻み込みたくて。

彼女と“温もり”を共有したくて




彼女と身体を重ねた。





……それが彼女の最終目的だとも知らずに。





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