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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第18章 触れた想い 2

そんな俺らの反応を無視するかのように、彼女は先生から子犬を受け取り



「今日から宜しくね♪」



愛しそうに子犬の鼻と自分の鼻を押し当ててご挨拶。



「え……いいの?」



突然連れ回して、動物病院まで来させてしまった挙句


彼女に子犬を押し付けるような形になってしまってる気がして…


って、実際そうなんだろうけど…。


どうも気が引ける。



だけど、彼女は今日1。

初めて俺を見て、すこぶる笑顔で



「いいに決まってます」



強い口調でそう言ってくれて。



子犬の飼い主は彼女に決定。



子犬のために涙浮かべた彼女が飼ってくれると言った事を断る理由はどこにもなくて。


寧ろ


その方が凄く安心だと思った。


俺の周りにいるどの女よりも彼女に任せるほうが……。





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