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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第20章 拓ちゃんの心と私と・・・

拓ちゃんの最後の一言に




ドクン―――……




心が音を立て脈打つ。



拓ちゃんはゆっくりと言葉を紡ぎ終えると

私からゆっくり身体を離して、私の目線まで屈んで私の目を真っ直ぐ見て



「クリスマス」


「………え?」


「クリスマスの日に答え、聴かせて?

さっきの彼も“クリスマス”に答えをって言ってたから」



首を横に傾げて苦笑する拓ちゃん。


……聴こえてたんだ…。


というか。


“クリスマス”の単語だけ、やけに大声で話した光。

何でそこだけ大声になったのかその時は不思議だったんだけど



……なるほどね。



拓ちゃんに聴こえるようにワザと大きな声で言ったんだ。


光の謎だった部分が分かって1人納得してると、拓ちゃんはフフッと笑いながら私の頭に大きな手を軽く乗せて




「俺がさっき言った言葉、彼が言った言葉

じっくり考えて心愛なりの答えを出して欲しい」




「拓ちゃん……」





目を細めて、私が大好きだったクッシャクシャの笑顔でそう言った。





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