テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第20章 拓ちゃんの心と私と・・・

私の言葉を黙ったまま、涙を静かに流しながら聞いてた拓ちゃんは

まるで“そんな事ないよ”と言ってる風に、ずっと首を左右に振ってた。




「拓ちゃん泣かないで?」



「心愛が泣くからじゃん」



「拓ちゃんが泣くからでしょ?」



「心愛」



「ん?」



「もう1度、ギュッてしていい?」



「………もう、してるじゃん」



拓ちゃんは小さく耳元で、籠った声で1度“心愛”と私の名前を呼んで





「最後に一言だけ、伝えさせて欲しい」



「え?」







「俺、―――――――。」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ