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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第21章 愛の狭間で・・・

2人共に告げられた



“好き”


“クリスマスまでに答えを”



この二言。


クリスマスまであと1ヶ月。




私は横たわったまま膝を丸め小さくなり。


見慣れた天井をボーッと眺めながら

2人、それぞれと会話した時の事を思い出す。



…思い出すというよりは


自然と脳裏に浮かぶ


が、正しい言い方なのかも…。



光のシーン

拓ちゃんのシーン



それぞれが交互に頭の中を駆け巡る。



学生時代、ココアを届けてくれてた青年は光だったという話をする光の表情。


他の女を抱いてたのは、私を壊したくなかったからだと話をする拓ちゃんの表情。


対照的な2人の表情が頭にポッと浮かんでは消え、ポッと浮かんでは消え……




そのうち2人の顔は、ずっと私の頭の中に浮かんだまま消えなくなった。






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