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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第22章 心愛の“心”

コートのポケットの中からスマートフォンを取り出して。


電話帳の中から名前をスクロールさせながら探す。


…その間。

何でか分からないけど、妙な緊張感。

ドクドクする心臓を抑えながら彼の名前を画面に表示させた。


どどど、どうしよう……。

何て最初切り出そう。


告白された返事をする側の私。

だから私が変に緊張する事はないんだろうけど……



でも、考え方を変えると、私もある意味告白するようなもの…だよね?


自分の気持ちを決めて、相手を選ぶ。

イコール


私の気持ちを伝える。


いや。ドキドキするっしょ。やっぱ。



私は1度、大きく息を吸って深呼吸。

それでも、深呼吸が無意味なくらい、緊張からか、心も震えまくり。

ゴクリと生唾を飲み込んで。






「…あ、もしもし?心愛です。

明日なんだけど……」












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