テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

――――――えっ…


思わず、その声に胸がドクンと跳ねる。


え…

何でここに………?


ドクンドクンと震える心を抑えつつ、ゆっくり声がした後ろを振り向く。



「よっ!」


「光……」



そこには、1ヶ月ぶり……

細かく言えば2週間ぶりに見る光が笑顔でこっちに向かって歩いてた。



「どどど、どうして……?」



光のマンションとは全然別方向のこの場所。

この辺を歩くって言ったって何もない。



「何でここに居るの?」



まさか出逢うと思ってなかった私は動揺。


私の思い描いてた今日のプラン。


光にここで逢うなんて予定は全然無かったから……。



光はそんな私の気持ちを知って知らないでか。

近くまで歩み寄って



「久し振りだな。元気してた?」



いつものように、ふわりと笑った。


だけど




「う、うん。元気……」



私は、動揺してるせいか。

光のように上手く笑えない。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ