テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

そっか!ってニコリと笑う光。

そんな光の表情に、ドクンドクンドクンと心が激しく鼓動する。


「どうしてここに…?」


心が震えてるせいか、平常心で話してるつもりなのに声が震えてしまう。


光はニコリと笑ったまま



「心愛に逢いたかったから。」



真っ直ぐ視線を向けたまま。



「いち早く、誰よりも早く心愛に逢いたかったから。」



いつも、罵ったり罵声したりするような声じゃなくて。


優しく心地よい声色で、光は真っ直ぐストレートな言葉を私にぶつけた。


真っ直ぐな瞳と笑みが眩しく感じる。




「光………」



1ヶ月前と全然変わらない。

光の真っ直ぐな想いと視線。

薄い茶色した瞳に吸い込まれしそうになる。





――――――だけど、






私は光から目を反らして、左右に下げた手をギュッと握り締めた。



「心愛?」



光の真っ直ぐな気持ち。

真っ直ぐな瞳に吸い込まれてちゃいけない。



「心愛?どした?」




私は………











「ここ…「光、ごめん……」











ストーリーメニュー

TOPTOPへ