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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

「そんな奴、心愛以外居るわけ……「居るよ!」


少し苛々したように、言葉を吐き出す拓ちゃんの肩にそっと手を置いて、再度強く



「拓ちゃんを愛してくれてる人は…。

拓ちゃんを愛してくれてる人は、拓ちゃんが見えてないだけで、ずっと本当は私と出逢うより前に居たハズだよ?」



拓ちゃんの、更に揺れる瞳を逃がさないよう

しっかり見つめ、言葉を拓ちゃんに向けた。



「…俺を愛してる人……?」


「うん。

拓ちゃんを、私なんかよりずーっと、ずーっと理解して

ずーっとずーっと愛してきた人」



唖然とした表情をしてる拓ちゃん。
私はそんな拓ちゃんに、首を傾げ微笑。





――――拓ちゃんを愛してる人。





その人物に気付いたのは、私もつい2週間前。




何気にベッドで寝転がりながらテレビを観てた時




『……あ』




“その人”の存在を知った。





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