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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

「拓ちゃんも、ちゃんと相手の“心”を見よう?」


「ここ…ろ……?」


「絶対、今まで拓ちゃんに好意を抱いてくれてた人の中には、拓ちゃんの内面にも惹かれてた人は絶対

絶対絶対!!居るはずだよ?」



拓ちゃんは凄く優しい。

本当に、本当に優しい人。

私はそんな拓ちゃんだから惹かれて好きになった。

優しいオーラが漂う拓ちゃんだから。

だから拓ちゃんを好きになった。


鈍感な私でさえ、バカな私でさえ、拓ちゃんの良さに気付いたんだから



「絶対、今までの人も中には拓ちゃんの内面に惹かれてた人はいると思う!

だけど、そんな人の“心”を知ろうとしなかった拓ちゃんも

結局は自分がやられてた事を相手にもしてたんだよ?」



クリスマスなのに。

恋人達や家族。

友人たちが賑わうクリスマスなのに、こんな事言われるのも、言ってるのもどうかと思うけど。


でも、クリスマスだからこそ



「拓ちゃんの事、本当に愛して。

お金や地位。顔。そんなモノ一切関係なくて、

ただ、拓ちゃんの事を愛してる人。
ちゃんと見てあげて?」



周りをちゃんと見て、自分の気持ちにも気付いて欲しい。



拓ちゃんが私に対する想いは“愛”とかじゃなくて

自分の重ねて来た想いを“解放する場”だったって事。

楽になれる場所だったって事。




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