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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

3度目の商店街。

サンタの格好してケーキを店頭で売ってるおじさん?お兄さん?

2度目の時は不思議そうな顔してたけど、3度目の今は


「頑張れ!!」


なんてエールを貰う始末。


クリスマス、恋人と逸れた哀れな女のイメージだったらどうしよう…。

恋人じゃないけど、逸れてるのは強ち間違いじゃないけど。


なんて心の中でボソボソ呟きながら走る。


――こんな時。


普段からもっとヒールで走る練習してれば良かった。

なんて良く分からない後悔の念が頭に浮かぶ。

ヒールで常に毎日歩いてれば良かった。

とか

ヒールで1日1キロ走り込んでれば良かった。

とか。


わけの分からん後悔が出てくるのは、きっと




「ハァ、ハァ!…く、苦しい…っっ」



走り過ぎた息苦しさと、心臓の痛さのせいだろう。


痛む心臓?肺?何だこれ。


とにかく圧迫されるような、何とも言えない痛みを帯びる“胸ら辺”を押さえながら、辿り着いた先は




光のマンション。







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