
ふわふわ堕天使のスルメイカ
第24章 聖なる夜に・・・・・・
「私から連絡取ってみましょうか?」
とお母さんは言ってくれたんだけど。
『ホントですか?!』
っと思わず言ってしまいそうになった言葉をグッと呑み込んだ。
―――意図的に私だけの電話に出ないのなら、お母さんに掛けて貰えば一発で居場所が分かるはず。
光も、親の電話を無視はしないだろうから。
でも。
それじゃ、意味がないような気がした。
自分でしっかり彼を探し出さなきゃいけない気がした。
だから
「大丈夫です!」
「え?!」
「自分の力で彼を探し出してみせます!!
すみません!失礼します!」
「あっ……!」
私は、お母さんが何か言い掛けたような気がしたけど、振り返る事なく、また光を探しに地面を鳴らしながら駈け出した。
そんな私の背中を見つめる目が4つになってる事なんて全く気付くわけもなくて。
「っとに、親子って似るもんだな」
「えー?」
「あの子、愛とすげー似てんな」
「あ、じゃぁ猛司の好み?」
「バーカ」
「へ?」
「俺の好みも理想の女も、全部、愛しか当て嵌まんねーし」
なんて、やり取りが行われてるなんて事、さらさら知る由もなかった
とお母さんは言ってくれたんだけど。
『ホントですか?!』
っと思わず言ってしまいそうになった言葉をグッと呑み込んだ。
―――意図的に私だけの電話に出ないのなら、お母さんに掛けて貰えば一発で居場所が分かるはず。
光も、親の電話を無視はしないだろうから。
でも。
それじゃ、意味がないような気がした。
自分でしっかり彼を探し出さなきゃいけない気がした。
だから
「大丈夫です!」
「え?!」
「自分の力で彼を探し出してみせます!!
すみません!失礼します!」
「あっ……!」
私は、お母さんが何か言い掛けたような気がしたけど、振り返る事なく、また光を探しに地面を鳴らしながら駈け出した。
そんな私の背中を見つめる目が4つになってる事なんて全く気付くわけもなくて。
「っとに、親子って似るもんだな」
「えー?」
「あの子、愛とすげー似てんな」
「あ、じゃぁ猛司の好み?」
「バーカ」
「へ?」
「俺の好みも理想の女も、全部、愛しか当て嵌まんねーし」
なんて、やり取りが行われてるなんて事、さらさら知る由もなかった
