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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

―――なんて。




光のお母さんに見惚れてる場合じゃないんだった!!



って。

自分の置かれてる状況に気付いた私。


「あ、あのっ!!!」


「?」


「光…、光君こちらに戻ってますか?!」


不思議そうな表情で首を傾げるお母さんに


お願い!!ここに居てっ!!!


心で願いながら必死に詰め寄る。


“うん、居るわよ!”

って言ってくれますように……


何度も何度も高速で心の中で唱えてみたけれど。

お母さんから帰って来た言葉は



「それが、帰って来てないのよ。」



…私の願いは届かなかった。


でも!



「あの子、どこ行ったんだろう…。
てっきり心愛さんと一緒かと…」


ここに居ないのなら、立ち止まってる場合じゃない。


申し訳なさそうに顔を顰めてるお母さんに、私は


「ありがとうございました!!」



一礼。



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