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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

―――時刻もすっかり17時過ぎ。

日も落ちかけ、気温がグッと下がって来たのか。

薄着で来てしまった私はブルッと身震い。


そんな私に光は即


「ほら、これ」


「え?!いいよ、光が…「うっせ。黙って使ってりゃいーの」


私にマフラーを鞄から出して、私の首に巻いてくれて。

マフラーを取り出すために、一旦、私の手の中からスルリと抜けた光の小指。


マフラーを私に掛けてくれた後、何も言わず当たり前のように私の手の中に戻って来る光の小指。


言葉を交わす事なく、当たり前のように戻す光。



心がキュンとしてしまう。



「光は寒くないの?」


山の中は気温が下がりやすい。

ましてや、今はもう夕暮れ。

光も薄着だから寒くないのかな…。


「俺?別に大丈夫だけど…」


「だけど…?」


光の言葉が気になって思わず首を傾げる。


「寒さに耐えれなくなった時は」


「…時は…?」


「心愛を抱くから」


「なっ…!!!」



破廉恥な発言を軽く吐きながら、
ハハハと笑う光。


私はというと……




「ブッ!!また顔、真っ赤じゃん」



血液の流れ、激しそうです。





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