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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「な?凄いだろ?」


凄い。

黄色と朱のコントラストが何とも言えない幻想的な世界を創り出してて。

本当、凄い!としか言えない。

凄過ぎて、光の言葉にも何も返す事が出来ないくらい景色に視線は釘付け。


今まで見た事がない絶景に見惚れる。


銀杏が風に吹かれると、風に乗って綺麗に舞う黄色の銀杏の葉が朱を映しだした湖にハラリと舞い落ちる。


舞い落ちた水面に波紋が広がると、映しだす朱の湖は、朱の空とは全く違う景色で私達を愉しませてくれた。



―――本来なら。



ずっとこの景色を見ていたい所なんだけど……




今日はそういうわけには行かない。


今日は、光にちゃんと伝えるために一生懸命光を探し求めたんだから。


……途端に心臓がバクバクとハンパなく動き出す。



どんだけドキドキしようが、バクバクしようが。

自分の思う言葉でちゃんと伝えよう。


…自分の気持ちを真っ直ぐに私に伝えてくれた光に、今度は私が真っ直ぐ伝える番。




私は両手にグッと力を入れて






「光、ごめん…・」








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