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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第29章 重盛家のクリスマス

「心愛、」



再度、名前を呼ばれて。


光のふわりと微笑む笑顔が、ツリーのLEDの灯りに照らされて凄く綺麗で。

ただでさえ優しい微笑みなのに、更に優しく見えて



「おいで?」



首を傾げて、私に向け手を差し伸べる光に



思わず、ドキンと胸が跳ねる。




「何?照れてんの?」


「だ、誰が照れてなんか…!」



完全なる図星。


だけど、ドキドキを抑えながら光の手をギュッと握ると


光は私の手を引いて誘導して、




「はい、心愛の指定席」




自分の膝の上に私を座らせた。





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