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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第29章 重盛家のクリスマス

「うそうそ。心愛は歳取って来たけど

若くて可愛いよ。バカだけど」


って。


褒めてんのか貶してんのか。

歳だけど若い

可愛いけどバカ

なかなか消化不良起してしまいそうな言葉に「ん?」と眉間に皺が寄ったけど



……まぁ、いいか。



深く突っ込まないのも、きっと“出来た嫁”の務め。



なんちゃって。




「今年、ごめんな?」


「へ?」



な、なにが?


ピンクから淡いブルー。

そしてホワイトに変わるツリーのLEDの灯りを優しい気持ちで見つめてると


不意に何故か謝る光の言葉に、思わずきょとん。


何で謝ってんのか分からなくて



「何?今の変な声」


「う、煩いしっ!」



頭のてっぺんから抜け出たような奇声を発してしまって


恥ずかしくて顔が火照る。





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