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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第29章 重盛家のクリスマス

「ん?」


「覚えててくれたの?!それ、去年の話だよ?」


「あぁー、それくらいか?」


「しかも、約束って言うより、1会話の流れだよ?!」


「あー、そうだなー?

でも」



「?」



「それでも、“約束”だろ?」



そう言うと、光はニコリと笑って



「俺、心愛が願う事はどんな事でも叶えてやるって決めてっから」



そっと優しく私の髪を撫でた。




「光……」



…どうしよう……。


また、涙が出そう…


凄く嬉し過ぎる…。




「ありがとう、光」


「フッ。だから、泣くな?」



泣きそうって思った時には、もう既に涙は溢れ私の頬を伝い


ポタリと落ちて、光の手の甲を濡らしてた。



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