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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第29章 重盛家のクリスマス

1度、軽く心愛に触れた唇は


まるで、唇だけが意志を持ってるかのように


もっと…

もっと…


心愛が欲しくなる。




―――そう、感じた時。



俺と心愛の唇が離れた瞬間



「……まだ、して欲しい…」


そう言って、俺の首に両腕を絡めギュッと抱き付く心愛。


…もう。マジ、なんなわけ?



「それ、誘ってんの?」



クリスマスパワー?


普段、そんな事言わない癖に。

そんな煽り方されちゃったら、俺



「もう我慢出来ないから」



「光…」



「…口、開けて……?」




LEDの色とりどりの灯りに照らされる中

艶っぽく目を綴じて、可愛くキスを待つ心愛に


俺、完全悩殺。




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