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「あんた、何短い人生損しちゃってんの？」


「……え？」



損…？



「心愛は今のままじゃ絶対幸せなんてやって来ねーよ？」



そう言う彼の眼差しは真剣で真っ直ぐで…。



ﾄﾞｸﾝと胸が鼓動する。



「心愛がずっと不倫だの愛人だのやってる以上は絶対幸せなんてやって来ない。


何故だか教えてやろうか？」



私に幸せがやって来ない理由…？



私の目を真っ直ぐ見つめ、ニコリとも笑わない真剣な表情に思わず生唾をゴクリと飲み込んでコクリと頷く。


すると、私を見つめる眼光を彼は更に強くして



「簡単だよ。

人の不幸の上には絶対【幸せ】なんて成り立たないからだよ。

妻子ある人と愛人やってる限り、心愛は今のまま幸せになんてなれやしない。」



私の肩を掴んで



「だからさ、抜け出そうぜ？一緒に」



ニコッと微笑した。